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感染対策を重視した透析先の選び方と個室陰圧室

感染対策を重視した透析先の選び方と個室陰圧室

透析は週3回前後の通院が続く治療です。そのため、感染症が流行している時期だけでなく、ふだんから「発熱した時に透析を続けられるか」「院内の動線は分かれているか」を確認しておくことが安心につながります。当院では、感染症対策特化型の透析クリニックとして、ゾーニングや個室陰圧室を含めた通院環境を整えています。

感染対策で見るポイント

「感染対策があるか」だけでなく、透析を続けるための体制を見る

透析患者さんにとって感染対策は、院内をきれいに保つことだけを意味しません。発熱や咳などの症状がある時に、どこへ連絡し、どのように来院し、透析を続けるかまで含めて考える必要があります。透析を休むと体液量や電解質の管理に影響することがあるため、症状がある時ほど早めの連絡が大切です。

先に確認したい感染対策の視点

  • 発熱や呼吸器症状がある時の連絡先と来院前の確認方法
  • 一般の透析患者さんと症状がある方の動線を分ける考え方
  • 個室陰圧室や検査対応など、必要時に使える設備
  • 透析条件、体調、感染症症状をスタッフへ共有する流れ

感染対策を重視して透析先を見直す場合、「設備があるか」だけで判断すると実際の通院イメージが見えにくくなります。大切なのは、症状が出た時に透析を中断しないための相談経路があるか、患者さん本人が迷わず連絡できるかです。

ゾーニングと陰圧室の考え方

ゾーニングは院内の動線を分けるための考え方です

ゾーニングとは、院内を清潔区域と汚染区域などに分け、患者さんやスタッフの動線を整理する考え方です。感染症が疑われる場合でも、ほかの患者さんと同じ空間で長く接触しないように調整するための基礎になります。

確認項目見るポイント
ゾーニング症状がある方の動線、待機場所、スタッフの対応範囲を分けられるか
個室陰圧室空気の流れを管理し、感染症疑いの方の透析を個別に調整できるか
検査対応PCR検査・抗原検査を含め、診察と合わせて判断できるか
透析体制透析ルーム42床、個室陰圧室7床を含む総ベッド数49床の運用

当院では、院内ゾーニング、個室陰圧室7床、ベッド間隔1.8m、PCR検査・抗原検査対応を感染対策の一部として整えています。ただし、検査結果だけで感染の有無を完全に判断するものではありません。症状、診察、透析の必要性、空床状況を合わせて個別に判断します。

発熱時に自己判断で休まないために

症状がある時ほど、まず連絡して透析の受け方を確認します

発熱、咳、息苦しさ、強い倦怠感がある時は「迷惑をかけるから休もう」と考えてしまう方もいます。しかし、透析を自己判断で休むと体調管理に影響することがあります。まず主治医や医療機関へ連絡し、受診方法や透析の受け方を確認してください。

連絡時に伝えると整理しやすいこと

  • 体温、咳、息苦しさ、倦怠感などの症状
  • 症状が始まった時期と同居家族の体調
  • 直近の透析日、次回予定、普段の透析条件
  • 移動手段、付き添いの有無、来院できる時間帯

息苦しさが強い、意識がぼんやりする、出血が止まらない、激しい胸痛や腹痛がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。当院へ相談する場合も、症状の程度によっては救急受診を優先していただくことがあります。

感染対策を重視した通院先選びは、設備名を比べるだけではありません。患者さんが不安を感じた時に連絡しやすいか、スタッフが体調と透析条件を一緒に確認できるかが大切です。当院では、感染対策も含めて透析を続けるための相談を、主治医、看護師、臨床工学技士、受付スタッフが連携して受けています。

通院先を選ぶ時は、見学時や相談時に「発熱した場合はどこへ連絡するのか」「来院前に何を伝えるのか」を聞いておくと、実際の場面を想像しやすくなります。感染症対策は院内だけで完結するものではなく、自宅で症状に気づいた時から始まります。ご本人だけでなく、ご家族や介助者が連絡する可能性がある場合は、電話番号、透析曜日、主治医情報を共有しておくことも安心材料になります。

また、感染対策を重視するあまり、必要な透析や受診を遠ざけてしまうことは避けたいところです。発熱時の受け入れ可否は状況によって変わりますが、早めに連絡すれば、受診先の確認、来院時間の調整、必要書類の共有など、次に何をすればよいかを整理できます。透析患者さんにとっては「休むかどうか」ではなく、「どのように安全に透析へつなぐか」を考えることが大切です。

当院では、感染症疑いの方に関する相談でも、症状だけでなく透析条件や移動手段を合わせて確認します。たとえば車椅子での来院、付き添いの有無、送迎利用の可能性なども、院内動線の調整に関わる情報です。感染対策と通院しやすさを別々に考えるのではなく、どちらも透析を続けるための条件として整理しましょう。

相談時には、普段の透析条件と感染症症状を同時に伝えることが大切です。

感染症への不安が強い時ほど、症状、連絡先、透析予定を紙にまとめておくと、いざという時に落ち着いて相談できます。

相談につなげるまとめ

感染対策を重視する時は、ゾーニング、個室陰圧室、検査対応、連絡手順をセットで確認しましょう。当院では感染症対策特化型の透析環境を整え、発熱時にも自己判断で透析を休まないための相談を大切にしています。

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よくある質問

  • 感染対策を見る時は何を確認すればよいですか?

    設備名だけでなく、発熱時の連絡方法、動線の分け方、個室陰圧室の有無、検査対応、透析を続けるための相談体制を確認すると整理しやすくなります。

  • 個室陰圧室があれば必ず透析を受けられますか?

    受け入れ可否は症状、紹介情報、空床状況などを踏まえて個別に判断します。必要時は事前に当院へご相談ください。

  • 発熱したら透析を休んだ方がよいですか?

    自己判断で休まず、まず主治医や医療機関へ連絡してください。症状と透析予定を伝え、受診方法や透析の受け方を確認します。

  • PCR検査や抗原検査だけで判断できますか?

    検査は重要な判断材料ですが、結果だけで完全に判断するものではありません。症状や診察内容と合わせて医師が判断します。

  • 感染症が不安で転院を考える段階でも相談できますか?

    はい。通院環境や感染対策への不安を整理する段階でもご相談ください。現在の主治医との連携を前提に、確認すべき情報を一緒に整理します。

  • 家族が代わりに連絡してもよいですか?

    可能です。ご本人の症状、透析予定、連絡先が分かる状態でご相談いただくと確認が進めやすくなります。

※本記事は、当院で透析中によく確認する体調変化や感染対策の目安を整理したものです。発熱や呼吸器症状、シャントトラブルがある場合は自己判断せず、主治医または医療機関にご相談ください。

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