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透析患者の予防接種|透析日との調整と接種前後の確認点

透析患者の予防接種|透析日との調整と接種前後の確認点

透析中の方が予防接種を考える時は、「接種できるか」だけでなく、透析日との間隔、当日の体調、接種後の連絡先まで一緒に決めておくと安心です。ワクチンの種類や年齢、基礎疾患、これまでの副反応によって確認点は変わります。本記事では、自己判断で日程を決めず、透析施設と接種医療機関へ共有したい内容を整理します。

予防接種は、種類・接種歴・今の体調を分けて確認します


透析患者さんも、予防接種の対象になり得ます

厚生労働省は、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症について、特に高齢者や基礎疾患のある方では重症化予防の意義があるとしています。ただし、すべての方が同じワクチンを同じ時期に受けるわけではありません。年齢、腎臓以外の持病、治療内容、過去の接種歴やアレルギーを確認し、接種の可否を医師が判断します。

当院の一般内科では、インフルエンザと肺炎球菌の予防接種に予約制で対応しています。ワクチンの在庫や対象、費用、接種時期は変わることがあるため、希望される方は事前に電話でご確認ください。新型コロナワクチンやその他の予防接種については、自治体や実施医療機関の案内も合わせて確認します。

予約前に手元にあると確認しやすいもの

  • 接種を希望するワクチンの種類と希望時期
  • 過去の接種記録、接種後に起きた症状、アレルギー歴
  • 現在の薬の一覧と、最近変更になった薬
  • 普段の透析曜日、次回透析の予定、最近の体調変化

発熱や急な体調変化がある日は、接種前に連絡してください

接種当日に発熱、強いだるさ、息苦しさ、嘔吐や下痢などがある時は、そのまま受診せず、接種を予定している医療機関へ連絡してください。延期するか、診察を優先するかは体調により異なります。透析予定がある場合は、透析施設にも症状を共有し、自己判断で透析を休まないことが大切です。


透析日との調整は「一律の正解」ではなく、生活まで含めて決めます


接種後に休める時間と、次の透析予定を確認します

透析当日に接種できるか、非透析日に分けた方がよいかは、ワクチンの種類、透析中の体調、通院距離、接種後に休める環境などで変わります。「透析日は一律に接種できない」「接種したら透析を空ける」と決めず、透析担当医と接種医へ予定を伝えて調整してください。

特に、透析後に血圧が下がりやすい方、強い疲れが残る方、過去の接種で発熱した方は、接種後の移動やご家族の見守りまで考えて日程を組むと安心です。仕事や介護の都合も遠慮なく伝えてください。

予約前

ワクチンの種類、接種歴、透析曜日、持病、薬、過去の副反応を伝えます。

接種当日

体温と体調を確認し、シャント側を含め接種する腕を医療者と相談します。

接種後

院内で指示された時間を過ごし、帰宅後も症状と始まった時刻を記録します。

次回透析

接種日、ワクチン名、接種後の症状をスタッフへ共有します。


接種する腕も、当日に医療者へ相談します

シャントがある腕への処置を避ける必要がある方、腕のむくみや皮膚トラブルがある方、乳房やリンパ節の手術歴がある方などは、接種する側を個別に確認します。受付時と接種前の両方で、シャントの位置や腕の状態を伝えてください。ご自身だけで左右を決めず、医療者と安全な部位を確認しましょう。


接種後の症状は、強さと経過を見て連絡します


発熱が副反応か感染症かを、本人だけで決めないでください

接種後には、接種部位の痛み、だるさ、発熱などが起こることがあります。一方、接種と同じ時期に別の感染症が始まる可能性もあるため、「ワクチンの反応だから大丈夫」と決めつけないことが大切です。症状が強い、長引く、次の透析に行けるか迷う場合は、接種医療機関と透析施設へ連絡してください。

呼吸が苦しい、顔や喉が腫れる、全身にじんましんが広がる、意識がぼんやりするなどの急な症状がある場合は、すぐに救急要請を含めた対応が必要です。普段と異なる胸の痛みや強い息苦しさがある時も、様子を見続けないでください。

透析診療月・水・金 8:30〜22:30/火・木・土 8:30〜18:00
内科外来月・水・金 9:30〜13:00、15:00〜18:00/土 9:30〜13:00
予防接種インフルエンザ・肺炎球菌に予約制で対応。対象や在庫は事前確認が必要です。
予約方法内科外来は電話予約を優先しています。03-5683-2277へご連絡ください。

接種済みの記録は、次の接種時期を考えるだけでなく、発熱時に接種との時間関係を確認するためにも役立ちます。紙の記録、自治体の接種済証、スマートフォンの記録など、継続して確認できる方法を一つ決めてください。複数の医療機関で接種する場合も、同じ記録を見せられるようにしておきます。

ご家族が予約を取る時は、ご本人の同意を確認し、普段の透析曜日と連絡がつく電話番号を伝えてください。付き添いが難しい場合は、接種後の帰宅方法や、体調変化があった時に誰へ連絡するかを先に決めておくと、当日慌てにくくなります。

接種前から次回透析までを一つの予定として考えます

予防接種は、接種して終わりではありません。当院では、透析予定、過去の副反応、接種後の移動や見守りを含めて相談を整理します。接種を迷っている段階でも、まずはご希望のワクチンと透析曜日をお知らせください。

ご予約・お問い合わせページへ


よくある質問

  • 透析患者でもインフルエンザワクチンを受けられますか?

    対象になり得ますが、体調、年齢、持病、アレルギー歴などを確認して医師が判断します。希望時期と透析曜日を事前に伝えてください。

  • 透析当日に予防接種をしてもよいですか?

    一律には決められません。ワクチンの種類や透析中の体調、接種後の移動を踏まえ、透析担当医と接種医へご相談ください。

  • シャントのある腕に接種できますか?

    腕の状態や他の病歴も関係します。シャントの位置を必ず伝え、接種する側を医療者と確認してください。

  • 接種後に熱が出たら次の透析を休みますか?

    自己判断で休まず、透析施設へ連絡してください。体温、接種日時、ワクチン名、ほかの症状を共有して対応を確認します。

  • 肺炎球菌ワクチンを以前受けたか分かりません

    接種記録や自治体の記録を確認し、接種医へ伝えてください。接種歴が不明なまま自己判断で重ねないことが大切です。

  • 当院で予防接種の予約はできますか?

    当院の一般内科ではインフルエンザと肺炎球菌の予防接種に予約制で対応しています。対象、在庫、費用を電話でご確認ください。

※本記事は、当院で予防接種についてよくいただくご相談を整理したものです。接種の可否や時期は、ワクチンの種類、患者様の状態、治療内容により異なるため、透析担当医や接種医にご相談ください。

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