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コラム

食生活

透析中の夏の水分管理 体重増加と脱水を防ぐ相談目安

透析中の夏の水分管理 体重増加と脱水を防ぐ相談目安

夏は汗をかくため「少し多めに飲んでもよいのでは」と感じやすい季節です。一方で、透析中は余分な水分を透析で除く必要があり、体重増加や血圧、息苦しさにも注意が必要です。本記事では、暑い時期の水分管理を我慢だけで考えず、塩分、体重、体調変化を分けて相談する目安を整理します。

夏の水分管理は「飲む量」だけで決まりません

体重増加は、次の透析で除く水分量に関わります

透析患者さんでは、腎臓が水分を十分に外へ出せないため、透析と透析の間に増えた水分を次回の透析で除いていきます。水分が体に多く残ると、むくみ、血圧上昇、息苦しさにつながることがあります。反対に、汗をかいた感覚だけで飲水を増やしすぎると、次の透析で除く量が増え、透析中の血圧低下や足のつりが起こりやすくなることもあります。

大切なのは「夏だから増やす」「不安だから減らす」と一人で決めることではありません。ドライウェイト、尿量、血圧、食事内容、透析中の症状によって適した目安は変わります。体重の増え方が普段と違う時は、主治医や当院スタッフと確認してください。

夏にメモしておきたい変化

  • 透析前後の体重と、前回からどれくらい増えたか
  • 家庭血圧、めまい、ふらつき、足のつりの有無
  • 外出時間、汗の量、冷房の効いた場所で過ごした時間
  • 麺類、漬物、加工食品など塩分が多くなりやすい食事

脱水感があっても、まず背景を確認します

口が渇く、体がだるい、立ち上がるとふらつくといった症状は、暑さや発汗だけでなく、血圧、食事量、服薬、透析条件など複数の要因で起こります。強い息苦しさ、胸の痛み、意識がぼんやりするような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。軽い違和感でも続く時は、次回透析まで待たずに相談することが大切です。

喉の渇きは、塩分と飲み方の工夫で変わります

水分だけでなく、塩分が渇きに影響します

夏は冷たい麺類、汁物、スポーツ飲料、外食が増えやすく、知らないうちに塩分が多くなることがあります。塩分が多い食事は喉の渇きを強め、水分をとりすぎるきっかけになります。透析中の食事管理では、水分量だけを我慢するより、塩分の入り口を見直す方が続けやすい場合があります。

渇きやすくなる場面

汁まで飲む麺類、濃い味付け、塩分の多い惣菜、汗をかいた後の一気飲みは、体重増加につながりやすい場面です。

見直しやすい工夫

汁を残す、氷を少量ずつ使う、口をゆすぐ、飲む量を容器で見える化するなど、生活に合う方法を一緒に探します。

「何mLまで」と決める前に、体の状態を見ます

水分の目安は、尿量や体格、心臓の状態、ドライウェイト、透析間隔によって変わります。記事だけで具体的な量を決めることはできません。水分を増やしたい、減らしたい、汗をかいた日の扱いに迷う時は、記録をもとに主治医や看護師へ相談してください。食事内容に迷う場合は、管理栄養士への相談が役立つこともあります。

たとえば、同じ「暑い日」でも、冷房の効いた室内で過ごした日と、屋外で長く歩いた日では体への負担が違います。さらに、週末をはさんで透析間隔が長い時は、体重増加が目立ちやすくなります。前回と同じ飲み方をしているつもりでも、食事の塩分や活動量が変わると結果は変わります。水分量を単独で見るのではなく、その日の過ごし方も一緒に振り返りましょう。

当院では体重・血圧・食事を合わせて確認します

東京ネクスト南砂内科・透析クリニックでは、月水金は8:30〜22:30、火木土は8:30〜18:00に透析診療を行っています。生活時間や通院のしやすさも含めて、無理なく透析を続けられるよう確認します。

相談できること体重増加、血圧変動、透析中のつらさ、食事・塩分、水分の目安
相談先主治医、看護師、臨床工学技士、受付スタッフ
透析診療時間月水金 8:30〜22:30、火木土 8:30〜18:00
通院支援南砂町駅1番出口徒歩6分、東陽町駅4番出口徒歩9分。送迎車は全車椅子対応です。
電話03-5683-2277

相談時は、細かな記録より「普段との違い」が役立ちます

毎日の記録を完璧に整える必要はありません。「いつもより体重が増えた」「透析後のだるさが残る」「暑い日の外出後に足がつった」など、普段との違いが分かるだけでも、確認しやすくなります。ご家族が気づいた食事量や飲み方の変化も、診察時の材料になります。

当院では、透析中の血圧や除水の様子だけでなく、帰宅後の過ごし方や食事の取り方も伺います。水分管理は「守れたか、守れなかったか」で評価するものではなく、無理なく続けるために調整していくものです。夏の間だけでも、体重、血圧、食事、外出を一緒に見ていくと、次に相談すべき点がはっきりしやすくなります。

食欲が落ちる時期は、冷たいものや口当たりのよいものに偏りやすく、塩分や水分の量を見落としやすくなります。食事量が少ないのに体重だけ増える、喉の渇きが強い、透析後の疲れ方が変わったという時は、食事内容も含めて見直します。

夏の水分管理で一人で決めないこと

  • 透析を休む、時間を短くするなどの判断
  • 利尿薬や血圧の薬の中止・増減
  • 強い脱水感や息苦しさを我慢して様子を見ること

水分管理は、生活の工夫と医療的な確認の両方が必要です。迷っている段階でも、現在の体重変化や困っている場面をそのままお伝えください。

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よくある質問

  • 夏は汗をかくので水分を増やしてもよいですか?

    一律には判断できません。汗の量だけでなく、体重増加、尿量、血圧、透析中の症状を合わせて主治医や当院医師へご相談ください。

  • 喉が渇く時は何を見直すとよいですか?

    塩分が多い食事、汁物、冷たい飲み物の一気飲みがないかを確認します。具体的な工夫は、食事内容や透析条件に合わせて相談してください。

  • 体重が増えた日は透析で多く除けば大丈夫ですか?

    急に多く除くと血圧低下や足のつりにつながることがあります。次回透析での対応は医師やスタッフが状態を見て判断します。

  • 脱水かもしれない時はどうすればよいですか?

    自己判断で水分量や薬を変えず、血圧、体重、症状を確認して通院先へ相談してください。意識がぼんやりする、強い息苦しさがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

  • 家族は何を手伝えますか?

    飲んだ量を責めるより、食事の塩分、外出時間、体重や血圧の変化を一緒にメモすると、相談しやすくなります。

  • 当院では水分や食事の相談もできますか?

    はい。主治医、看護師、臨床工学技士が透析中の状態と生活状況を確認します。迷っている段階でもご相談ください。

※本記事は、当院で食事についてよくいただくご相談を整理したものです。食事制限の内容は患者様ごとに異なるため、具体的な食事内容は主治医や管理栄養士にご相談ください。

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